かまいたち3 総評

いやー楽しいんだけど、一言で言うとだるい。

完全解決のEDを見るのに、3人分の視点のピンポイントをきちんと選択しておかないとダメって仕組みがなー。

試みとしては面白いと思う。
だが、推理モノとして、誰かの視点で完結できないのは、ちょっとどうなのかと思う。
そういう意味でいうなら、かまいたち3はフラグゲームである。

ここの点を間違えるとかまいたち3に対しての評価はぐるんとひっくり返ると思う。

推理モノ系ゲームから何かひとつ抜き出たモノにしようという試みだったのでは無いかと思うのだが、それをしたことによって、ただしいフラグポイントを見つけるまで、これは単純に繰り返しを強要したゲームに変わっている。

なので、読んで推理して、この登場人物が犯人であると想定できても、それが解けないのでは、ただのフラストレーションがたまるだけだと思う。
そのフラストレーションを解消するには、前作主人公視点で見てきたものを、別のキャラクタ視点でなぞらなくてはならない。そして、そのキャラクタが終わると、もうひとりのキャラクタでも行わなくてはならない。

流石に3人目ともなると、いい加減にしてくれと思うことこの上ないわけです。

そして、全てのEDを埋めるためにとなると3人分のどうでもいいEDまでの道のりをみなくてはならなくなってしまっているあたりはとてもいただけない。
繰り返しプレイ出来るのはそこに楽しみがあるわけで、今回の3人分の視点のEDはコンプリートを長引かせるために水増ししているって感が否めないのですよ。

今回はフローチャートではなくて、タイムチャートなので、どのポイントからやりなおそうかという時に、分岐点が見えないのも不便かなぁ。
ED3人分あって、さて、最後の埋める作業ですって時にどこで選択肢がと考えると、あーもーだーるーいーな感じになるのです。

繰り返しプレイをさせるなら、下キーを押しっぱなしにしなくても、ページ送り出来る機能をつけて欲しかったなぁ。お陰で指が痛いです。
つか、未読は飛ばさない+次の選択肢まで飛ぶというフラグ管理しているなら、その方がプレイヤーにもやさしいと思うんだけどなぁ。

えーと、んで、散々悪口を書いてきましたが、憎くて書いているわけではありません。
好きなシリーズなだけに、ちょっと色々と思うところが溢れてしまうわけです。

評価は難しいですね。
1、2とは趣向が違うので、一括りに順位もつけれない感じです。

3は3なりに頑張っているとは思うのですががががが。モニョー。

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